”自助” ”共助” ”協働” を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な知識と一定の知識・技能を修得したことを、日本防災士機構が認証した人です。
1 自助ー自分の命は自分で守る。
自分の安全は自分で守るのが防災の基本です。災害時に命を失ったり、大けがをしてしまったら
家族や隣人を助けたり、防災士としての活動をすることもできません。
まず、自分の身を守るために日頃から身のまわりの備えを行い、防災・減災に関する知識と技能
を習得し、絶えずスキルアップに努めます。
2 共助ー地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ。
個々の人の力には限界があります。地域・職場の防災力を高めるため、日頃から近隣はもとよ
り、地域や職場の人たちと協力して、防災・減災のための啓発活動に努めます。災害の発生規模
が大きければ大きいほど、公的な救援活動はすぐに期待できないことも多く、その地域の人が手
を取り合って、自分たちの手で救助・応急活動を実施しなければなりません。防災士はそれぞれ
の現場の状況に対応してリーダーシップを発揮し、その活動の中核となることが期待されます。
まわりの安全が確保され余裕があれば、進んで地域・職域で救援・救護活動に取り組みます。
3 協働ー市民、企業、自治体、防災機関等が協力して活動する。
日頃から、地域の防災コミュニティーの形成に積極的に参加し、防災・減災に関わる多様な組
織、団体との連携を心掛けるとともに、地域に密着した防災意識の啓発、防災訓練等の活動を通
じて、お互いの顔の見える関係をつくり上げ、災害に対する事前の備えがある地域社会づくりに
貢献します。
また、大規模災害被災地への救援・支援活動については、「助け合いの精神」のもと、可能な範
囲で同志を募り、ボランティア活動を行うことが期待されます。
防災士の活動理念は、特定非営利活動法人日本防災士機構発行「防災士教本」より引用しています。